これはソウル郊外のキョンギド(Gyeonggi-do)エリアに29戸連なったタウンハウスを建てる計画です。フラットガーデンとスキップガーデン、大きく2タイプのプランで構成される各ユニットがユニークかつ複雑に組み合わさることで、プライバシーを確保しながらも立体的で豊かな住空間を生み出します。
外部のデザインに関しては、門型フレームのデザインコードでつくられたユニットの組み合わせによって多様な表情を創り出すことを可能にしています。つまり組み合わせによって無限のパターンがある革新的なデザインです。それは小さな個が集積して出来上がる新たな都市、または集落のようにも見えます。
内部のデザインに関しては伝統的な日本の「長屋(間口が狭く奥行が長い・両隣の壁を共有しているなど)」や韓国の「韓屋ハノク hanok(한옥)」のように坪庭などの外部空間を取り入れながら現代的に捉え直したデザインにしています。互いの伝統的な形式が持つ「とおり庭」をデザインコンセプトに採光や風が南北を通り抜ける気持ち良い空間を提案します。
自然の木々が奏でる音や香りなどランドスケープと合わせて、現代の新たな都市の風景を形成する建築になると共に、ここに住む人達の生活によって彩られていくタウンハウスです。