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しふく

principal use : house
structure : timber structure
site area : 373.01sqm
total floor area :95.70sqm
building site : Fukuyama, Hiroshima
projected completion date : 2019
structural design : Takashi Manda Structural Design
garden-build : Zenjiro hashimoto
photos :Koji Fujii/Nacasa&Partners.Inc
    Kazunori Fujimoto

concept
 

2007年に手掛けた4つの茶室を内包する住居「美孔庵」の増築計画である。
市中山居として世俗から離れた「場」をつくりだした茶室棟の隣に新しく人を招いて演奏会や音楽・映像の鑑賞空間として開かれた建築が求められた。
人をもてなす行為としては同じであるものの一服の茶の湯空間とは対照的に、クライアントお気に入りの木壁画 –森の音楽会– に描かれているような動植物が一体となって森の中で音を楽しむ環境がこの場にふさわしいのではないかと考えた。演奏者の音が増幅し、胎内のように包み込まれた流動的な内部空間。そしてその場から緩やかに外部環境へと滲んでいく連続性、音を起点に人の振る舞いが内在しているような有機的な空間を目指した。
具体的に湾曲する平面・断面を持つリビングホールは、西軸へ飴細工のように延伸し、曲率の異なる約20本の円弧梁と周囲のうねる壁によって3次曲面的な空間となり、周囲に各居室が取り巻く構成としている。内向的な空間でありながらも、壁面上部スリットからの屈折させた柔らかい自然光によって外部と応答し人の知覚を喚起させていく。さらに地表面より窪んだリビングホールのレヴェルまでを、屏風のような曲面家具に沿ったスロープで接続することで立体的な空間領域を生み出す。
色とりどりの音と人を包み込む仕覆として、また滞在するひとときの豊かさを協和する至福の器として、歓喜する建築になることを期待している。

 

press
 

・GA HOUSES 151

・新建築住宅特集2019年9月号