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Air flow house

principal use : house structure : steel structure site area : 498.15sqm total floor area : 232.68sqm building site : Fukuyama, Hiroshima completion date : 2008.01 structural design : Hidekazu Ikeda photo : Hiroshi Ueda

concept

 敷地は瀬戸内海が見渡せる風光明媚な山の中腹にある。クライアントからはエアコンによる冷暖房の風が苦手であるということから、南東の海面と北西の山に囲まれた高低差3mの地形から自然エネルギーを積極的に享受した熱環境と放射式冷暖房によるシステムを取り入れ風景との対話ができる住宅を目指した。構成としては、元々の敷地高低差を利用し、熱容量の大きいコンクリート架台の上に鉄骨をのせた形式としている。夏季は陸地から熱せられた空気が上昇し瀬戸内海からの海風が吹き上がる。そして夜間は陸風が山から海へと吹き下ろすため、南西・北東を軸に長手に建物を配置してこれらの風が各部屋を通り抜ける風口を設けた。床下コンクリート架台も同様に空気の対流を起こす通気孔を設けている。夕凪時などは放射式冷暖房による除湿を行っている。こうした空気の循環をはじめ敷地形状を活かすため前面道路から4.5m住宅を切り離しコンクリート床板を渡ってアクセスできるアプローチとした。ここ田尻町という地域はは福山市内から鞆の浦へ抜ける街道沿いの町である。この素晴らしいロケーションをつくり出しているのは瀬戸内海に見える島々や山々、そして切り妻や寄棟の家が点在する昔ながらの風景である。こうした地域の町並みや文化的な面に配慮して外観はシンプルな切り妻を選択し敷地の斜面や山の傾斜角度から屋根勾配を決定することがここでは自然に感じられた。住宅を海に対して開き庇によって夏冬の日射をコントロール、東西を分節するトップライトと半屋外テラスが単調になりがちな一方向開口の居室への多様化を図っている。この敷地において妻側からの小屋裏換気を行う事で外壁下端からの空気を吸い上げ壁面から小屋裏まで建築全体で空気を循環させることが非常に有効であった。この住まいが地域の豊かな自然環境と共に経年変化しながら風景に溶け込んでいくことを望んでいる。

awards
 

・MODERN LIVING AWARD Best Six 2009 

press

・モダンリビング No.183 MARCH 2009
・モダンリビング No.188 JANUARY 2010
・I’m home 2009 JANUARY,no.37
・I’m home 2009 MAY,no.39
・I’m home 2009 MAY,no.45
・I’m home MAY no.57
・I’m home JULY no.64
・I’m home MAY no.87