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machi×apartment/町×apartment

principal use : house
structure :  R.C. structure
site area : 467.42sqm
total floor area :201.18sqm
building site : Hiroshima
completion date : 2017.12

structural design : Saga tanaka Structural Design

garden-build : Toshiya Ogino

photos :Koji Fujii/Nacasa&Partners.Inc

concept
 

高層階の立体的改修と大地の挿入
都市部に建つ築20年ほどの高層共同住宅の2層に渡る改修である。一般的なマンションは、階高やテラスなど同じ形式を垂直方向へ効率よく積層するため、画一的で単調な表層になりがちだ。また上層階へいくほど地上と乖離した生活は住まいの機能だけを満たし、豊かな自然の庭(=大地)を感じる環境とはかけ離れた状況にある。今回、建主所有の高層共同住宅の4、5階部分を新たな住まいの器となるよう手を入れるにあたり、日々多忙な建主夫婦から求められた要望は家で過ごす時間をゆったりとできる居場所であった。子供たちも成人したことから自分たちの時間を優先し、不要な部屋を減築することで適度な床面積と自然溢れる大地を感じられる空間を考えた。具体的にはまず、既存のサッシがあった内外境界面を取り払い、外部の庭面積を拡張した。そして5階のバルコニーはもちろんのこと不要な床スラブの減築によって縦方向への開放性をつくり、残された十字のフレーム構造をビル全体の新たなファサードデザインとして取り込んだ。これにより高木の配植が可能となり、空中に浮かぶ庭越しに陽光が内部空間に降り注ぐ。枝葉のゆらぎの陰影を感じさせる、今までにない、確かな大地を感じることができる自然環境が生まれた。近年のマンションのリノベーションは、間仕切りを取り払い横方向へ拡張したり、仕上げを剥ぎ取りラスティックな器とするものなどが多い。そのような中、上下階を繋ぐ立体的な設計とマンションという高層階のビルディングタイプにおいてもランドスケープデザインを諦めないこの解法は、ビル所有者との対話の中でこそ生まれる。現在、供給過多・需要減少する高層共同住宅において、新たな付加価値を持ち合わせたストック再生のケーススタディになればと思う。アーバンスケープを感じられる浮遊した住まいと庭、都市との関係性をこの新たな大地によって創出した。

awards
 

・ぐっとずっと。エネルギア住宅作品コンテスト2018 
 リフォーム住宅部門 優秀賞

press
 

・ 建築知識2020年2月号
・ 新建築住宅特集2018年07月号
・ モダンリビング №240
・ 建築知識ビルダーズ2018 No,33
・ 緑と住む。