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MORI×hako/森×hako

principal use : tenant building
structure : steel structure
site area : 595.81sqm
total floor area : 359.34sqm
building site : Fukuyama, Hiroshima
completion date : 2009.01
structural design : Hisashi Furukawa
garden-builde:Zenjiro hashimoto
logo typography : Makoto Ouchi
photo:Hiroshi Ueda   *Keisuke Maeda    

 
森×hako

 
addres: 広島県福山市木之庄町3丁目10-20 
1F:きのしょう歯科
2F:UID・Retour

concept

魅力的な価値観を持ち合わせたテナントビルの可能性
テナントビルという事業性重視のビルディングタイプでの問題意識について改めて考えてみると、当たり前のことであるが採算性や床面積の効率化が最優先事項となることがほとんどではないだろうか。それゆえに表層的なテナント建築になりやすいエレメントを多く含んでいることは確かである。しかし、そのような当たり前と思われる与条件を踏まえながらも、今の時代にとって魅力的な価値観を持ち合わせたテナントビルの可能性について考えた。敷地は駅から北へ1kmほど離れた住宅が多く建ち並んでいる地域である。この地域一帯で特徴的なことは間口の割合に対して奥行きが非常に長い敷地が多いことであった。計画地においても前面道路に対して間口が約10m、奥行きが50m、3方を住宅に囲まれた細長い場所である。今回のような敷地では、一般的に前面道路側に面したテナントスペースはそうでないスペースと比較して条件が良いとされやすい。そこで、空間的に奥のスペースが前面のスペースと同等もしくはそれ以上の付加価値を与えられるような空間的原理を考えた。

 

レイヤーがつくりだす多様性
具体的には1階に歯科医院と2階にエステ及びオフィスというプログラムから決定した2つのハコを東西に配し、その中間に階段と植裁された「森のハコ」を設けた。このハコから生成される4枚の壁=レイヤーの開口によって、建築的に統合された多様性が生まれることを意図した。入居テナントが計画段階から確定していたこともあり、それぞれの内部空間についても積極的に関わり建築の枠組み全体で捉えることが出来た。4枚のレイヤーは表裏それぞれで多様な相関関係をもつ空間を生み出すことに寄与している。開口に関してはテナント同士のプライバシーを確保しながら、ある規則性に基づいて開口を開いたり絞ったりすることで、前後・上下の繋がりを意識できるだけでなく、身体的感覚以上の距離が生まれることを想定した。また、森の木々によってレイヤーの身体的距離がより曖昧になり建物全体で有機的に広がっていく環境になることを期待した。こういった操作により奥のテナントスペースからレイヤー越しに見える前面のテナントは離れつつも、その向こうに見える山の風景を逆に身近に感じられたり、プライバシーを確保しながらも双方の気配を感じられる空間となり、前面道路側のスペースと同等の豊かさを持ち合わせることが可能となった。1枚の壁としてみれば一見ランダムな開口がレイヤーとして重なることで生まれる必然性と、人が動作をすることで生まれる複雑な偶然性が新たに立体的な広がりとなり多様な空間を生成する。

awards

・第7回ひろしま建築文化賞 優秀賞
・日本建築学会作品選奨 2011
・第2回JIA中国建築大賞2010優秀賞
・AR award 2009 (UK)
・JCD Design Award 2009銀賞
・日本建築家協会優秀建築選2009

press

・住まいの設計2014年3-4月号
・ひろしまたてものがたりガイドマップ
・建築知識2013年11月号
・Doctors’ Practices(Switzerland)
・Total Office Design(UK)
・建築雑誌 2011. 8
・日経アーキテクチュア2009 7-13
・新建築2009.6
・GA JAPAN 98
・日経アーキテクチュア2009 4-13
・日本建築学会 作品選集2011
・cubes (Singapore)
・COLLECTION: asian architecture (Swiss)
・Azure Magazine June, 2010(Canada)
・優秀建築選2009現代日本の建築家5
・建築技術2010.6
・Omni #7 – Hospital(Korea)
・IW magazine 72(Taiwan)
・BRAVACASA 2009.7(Bulgaria)
・Finpro 1#2010(Finland)
・hinge Vol.176(Hong Kong)
・Wallpaper (UK)
・AIT(Germany)
・年鑑日本の空間デザイン2010
・PASAJES DISENO(Spain)
・FRAME(Nederland)
・d+a ISSUE 052.2009(Singapore)
・area 106(Italy)
・店舗デザインハンドブック2010
・icon 075(UK)
・庭 2009-9 NO.189